第三回目となる松尾設計室×ノーブルホームの研修が6月25日にヒロサワシティにて行われました。
冷暖房の最も効率が良い方法とは?
夏は涼しく、冬は暖かい家。それが快適なことは誰も知っています。
ただ建物の性能だけでそれを実現することは不可能です。
必ず冷暖房器具が必要になります。
だからこそ、冷暖房器具にしっかりとこだわることが大切です。
つまりエアコンなのですが、特別なものを使ってしまうとメンテナンス性が悪くなり
故障したときに廃盤になってしまって交換が出来ない可能性もあります。
汎用性の高いものを使うのが理想的ですが、お手入れのしやすさも大切です。
通常のエアコンだと、奥まで掃除ができず最初はコスパの高い高効率エアコンであっても
汚れや錆びなどからコスパが下がってしまったり、業者さんなどで掃除を頼んで3~4万掛かってしまうのも
大きな出費です。複数台あればなおさらです。
そこで最も効率が良くコスパが良いものは、一台で家中が快適になるもの。
そして自分で掃除がしやすいものではないでしょうか?
ここでは「床下エアコン」で暖房をおこない、「屋根裏エアコン」で冷房を行うという方法を学びました。
住宅をつくるものとして、間取りやコーディネートも大切ですが、そこに取り付ける「設備」も非常に大切です。
だからこそ、その設備1つ1つもこだわりを持って選んでいる理由があります。
掃除のしやすさ、電気代コスパの高さ、快適さ。
そういった設備知識を身に着ける大切さも知ることができました。
電気代などのエネルギー消費量を把握しよう
誰もがコストパフォーマンスの高い家には惹かれると思います。
コストと言っても建築時にかけるコストだけでなく、毎日暮らすための費用もコストです。
家を建築しようとすると、どうしても建物をつくる金額にだけ目が行きがちです。
何千万という大きなお金がかかるので、仕方ないですがそれと同じくらいランニングコストも大切です。
特に水道代、電気代などです。
例えば月々2万円ランニングコストがかかる家で、住宅ローンの支払が8万円であれば、合計10万円/月になります。
しかし少し良い設備を入れて、住宅ローンの支払いが8万5千円になったとしても、ランニングコストが1万になれば
合計9万5千円/月になり、むしろ安くなるのです。
だからこそ、暮らしていく中でエネルギーコストを知ることが重要なんです。
エアコンが複数台あればそれだけエネルギー消費量は多くなります。
住まい高気密高断熱にした上で、高効率な冷暖房器具を1台~2台で運用することは
全体のエネルギー消費量を減らすことに寄与します。
今は電気代も高騰傾向ですから、これから先の未来に向けてもエネルギーの高効率化は
家づくりをする我々への使命だと思います。
少しむずかしい内容の研修にはなりましたが、
一次エネルギーと光熱費の関連性や、内部結露、耐久性などのメンテナンス性。
そういったコスト関連の知識を身に着けられる研修でした。
今後もより良い住まいを、より良い暮らしをご提供できるよう頑張ってまいりますので
ご期待ください!