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2024.12.06

【多様性をチカラに】多様な経験が思考の扉を開き部署を超えた挑戦が新たな視点を開く |商品開発課 前島絵里

多様性をチカラにコラム_商品開発部_前島絵里_ノーブルホーム


多様性をチカラに変えるノーブルホームの人々を紹介するシリーズ
今回、仕事への想いをインタビューしたのは、技術本部商品開発部 商品開発課の前島さん。新卒で広報課へ配属以降、営業部やインテリアコーディネート課、商品開発課など多様な部署を経験。第一子・第二子の産休・育休を取得しながら、常に第一線で活躍しています。


家づくり以外の経験を積んだ広報課から、一転してスタイルハウス事業部の営業へ

入社以降の私の経歴をお話しすると、異動回数の多さによく驚かれます。
新卒で広報課に配属以降、スタイルハウス事業部の立ち上げから携わり営業を経験後、2度の産休・育休を経て、インテリアコーディネート課や商品開発課での業務も経験しました。

ノーブルホームに入社以降、多くの部署で建築に関わってきましたが、実は大学は文学部出身で建築とは無縁の生活を送ってきました。地元での就職を希望した両親の意向もあり、住宅営業を中心に選考を進めていましたが、ノーブルホームの選考過程で広報課への提案をいただいたのが入社のきっかけです。

今でこそプレス活動のイメージの強い広報ですが、当時はスタートアップの状況に近く、集客も含めて身一つで頑張る時代でした。チラシ作成や機関誌の発行はもちろん、現場見学会の手伝いやリクルートサイトの立ち上げなど、家づくり以外の経験も多く積んでいます。つくばで初めての土地の見学会で、2日間何もできないほどの土砂降りに見舞われたのも、今となっては印象深い思い出です。

広報課に在籍して4年ほど経ったある日、営業志望で入社の選考を受けていた経緯もあり、「営業をやってみないか?」とのお声を受け、初の異動を経験します。決まっているのは事業部の名前とコンセプトのみという状況の中、1年弱の準備期間を経て、正式にスタイルハウス事業部の「営業」としてのステップとなりました。

注文住宅が全盛の中、スタイルハウス事業で規格住宅の普及に貢献

当時は、「注文住宅こそ王道」という社内的な認知が強くある中、スタイルハウスは女性目線で考えるというコンセプトを持ち、仕様範囲を限定して選びやすさを重視したリーズナブルな規格住宅としてスタートします。

商品作りから営業活動、集客などすべての工程が店舗管轄でしたので、一事業部の立ち上げというよりも、まるで工務店の立ち上げのような感覚でした。まさに福井代表という株主に提案し、承認を受けてから事業を進めていく事業主の心境です。そのため本体であるノーブルホームと被らない領域でどのように企画を通し、どのようなサービスを提供するかについては、設計担当の關さんと2人でとことん突き詰めて考えていました。

多様性をチカラにコラム_商品開発部_前島絵里_ノーブルホーム

営業経験が無い中、新規事業の立ち上げは苦しかった半面、自分の感覚を一消費者として活かせるという良い面もありました。

はじめは正直なところ、注文住宅全盛の中で制約のある規格商品を売り出すのは、どこかお客様に申し訳なさを感じる部分もありました。しかしフルカスタマイズではない規格住宅だからこそ実現できる「コストの明瞭化」や「時間や労力を節約しつつ満足のいく家づくり」を考え抜いた結果、お住まいになったお客様からは「不自由を感じたことはない」や「コストが見えて安心だった」など、嬉しいお声を多くいただけました。

自分たちが思いを込めて作りあげた商品への感想を、お客様の口から直接聞かせていただけたのが、とても嬉しかったです。

先日、スタイルハウス時代に担当したお客様にご紹介いただいた方がノーブルホームでご成約となり、お礼を兼ねてご自宅にお伺いする機会がありました。現在のお住まいに満足している話を伺い、お引き渡しから8年経っていますが、このように良い関係が築けるのは営業の醍醐味だなと感じますし、20代から30代にかけて、本当に得難い体験をさせていただいたと思っています。

広報の経験を活かし、新しい見せ方を提案

スタイルハウス事業部の業務を通して、広報時代の経験が活きたと明確に感じたのが、モデルハウスのつくり方です。スタイルハウスは規格住宅ですので、後に販売する建物をモデルハウスとしてプラン設計や仕様の決定を行います。

広告には、完成した実際の建物の写真を撮って使用しますので、「見栄えの良い写真」は大事なツールとなります。
当時はまだInstagramなどが普及しておらず、主に新聞広告やWeb媒体の主流はホームページです。それらに使用する写真の構図を考えるのに、広報時代の経験が非常に役に立ちました。広告を意識したモデルハウスのスタイリングや内装の色使いは、今思えば、インテリアコーディネーターよりも、フォトスタイリストのやり方に近かったかもしれません。

広報を経験していたからこそ、従来とは異なる目線での仕様決定ができ、注文住宅の営業の方からお褒めの言葉もいただきました。見せる視点での作り方については、新しい提案ができたと感じています。

ポジティブさを育むのは、常にコミュニケーションの最善を考える姿勢

多くの部署で多様な経験をしてきましたが、どこでもポジティブに活躍しているという印象を抱いていただけているようで、以前「なぜそこまでポジティブな姿勢で周りを盛り立てられるのか?」と聞かれたこともあります。おそらくそれは、子ども時代の経験から来ています。

私は小学生時代に、関東から関西に行き、関西から再び関東に戻るという2度の転校を経験しました。食文化も言葉も、じゃんけんすら異なる中で、人と仲良くなるにはどうしたらいいのだろうと考えるのが日常でした。周囲とのコミュニケーションの取り方について、最善は何かと考える目線を、常に持っていたと思います。

広報の仕事をしていた頃、人事部の大竹部長から自分自身が思う印象と、人が感じている印象には違いがあることを教えていただきました。その上で、立ち振る舞いや言葉を中心としたコミュニケーションには、ある程度演じる部分が必要であるし、日頃から意識していないと身につかないと実感します。

自分自身がまず理解してもらおうと努力しなければ、人から理解してもらうことはできません。コミュニケーションを通して思いや意志を伝える表現に気を付けるのが、自分の基本的なスタンスだと思っています。

仕事は1人ではできない。大切なのは常にリスペクトを忘れないこと

多くの業務を経験してきましたが、すべてが順調だった訳ではありません。特にスタイルハウスでの営業時代は、若手ながら他店舗の店長と同じように意見を述べなければいけないというプレッシャーから、自分自身がピリピリとした雰囲気になっていたと思います。

内に溜まったフラストレーションがつい表に出てしまうこともあり、周りの方に気を遣わせてしまったこともありました。当時のことは本当に申し訳なさしかありませんが、今は周りの方にサポートいただくことも多く、やはり周りの方がいて初めてのびのびと仕事ができるのだと強く感じます。

情熱を持って周りを引っ張るだけでなく、常に周りへのリスペクトを忘れずに、それぞれの良さを活かしていくのが理想です。チームのメンバーとはよく「みんなと一緒じゃないと遠くに行けない」と言っていますが、「周りの人が一緒だからこそより遠いところに行ける」というのは、日々実感しているところです。

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経験から得た広い視点で、ノーブルホームで1番挑戦している人になりたい

2度の産休・育休と4回の異動を経験しましたが、部署が変わることへの緊張感は特にありませんでした。業務を通して多くの方と関わってきましたので、どの異動先にも誰かしら話せる人がいたのも大きかったでしょう。

現在は商品開発部で他部署や外部企業と連携しながら、生産体制の構築をはじめ、建物商品の企画開発やキャンペーンの打ちだし、ツールの製作などを進めています。多くの部署を経験してきましたので、今までになかった視点から物事を考えられるようになったことに、自分自身の成長も感じています。

よく思い出すのは、震災の年の入社式で当時つくば店営業部の本田さんが述べられた「ノーブルホームは挑戦を評価する会社です」という祝辞です。
今やノーブルホームは従業員数600名を超える企業ですし、新しいことへの挑戦に怖さを感じる人もいるでしょう。挑戦は、決して簡単なことではありません。けれどその中でも後輩たちの背中を後押しできるように、ノーブルホームで1番挑戦している人間でありたいと思っています。