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2023.12.08

30周年記念式典レポートゲスト講演 vol.01『人材育成とリーダーシップ』

青山学院大学 地球社会共生学部 教授
青山学院大学 陸上競技部 長距離ブロック 監督  原 晋 (はらすすむ)

1967年広島県三原市出身、中京大学時代、全日本インカレ5000mで3位入賞。卒業後、陸上競技部第1期生として中国電力に進むも、故障に悩み、5年目で競技生活から引退。
1995年、同社でサラリーマンとして再スタート。営業マンとして新商品を全社で最も売り上げ、ビジネスマンとしての能力を開花。
2004年、青山学院大学陸上競技部の監督に就任し、2009年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たす。
2015年、青学史上初となる箱根駅伝総合優勝に輝き、2018年、箱根駅伝4連覇という偉業を達成。2020年の箱根駅伝では、大会新記録で5度目の総合優勝。2022年にはさらにその新記録を更新し、2年ぶり6度目の箱根駅伝総合優勝に返り咲く。
2023年は大会直前でチームにアクシデントもありつつも、総合力を発揮し総合3位。
2019年4月からは地球社会共生学部教授として教壇にも立つ。

#01組織が成長するチーム理念とは

先日開催いたしました、当社ノーブルホームの創立30周年記念式典&新ブランド発表会。スペシャルゲストとして青山学院大学地球社会共生学部教授・兼 陸上競技部長距離ブロック監督の原晋氏をお招きし、ご講演をいただきました。

原監督は2004年に青山学院大学の陸上競技部の監督に就任。長い間、箱根駅伝の出場権を獲得できていなかった陸上部を、10余年で全国屈指の強豪校に。
2009年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たすと、2015年、青学大を史上初の箱根駅伝総合優勝、2018年には4連覇へと導かれました。

学生時代から長距離走をされており、中国電力では駅伝選手としても活躍されていた原監督。しかし現役引退してからすぐに指導者側に回ったわけではなく、監督就任前は中国電力で営業マンとして会社員生活を送っていたといいます。

ご自身が選手として箱根駅伝出場された経験はなく、陸上競技からしばらく遠ざかっていたという異色の経歴。そんな原監督が青学陸上部を圧倒的な強さをもつチームへと育てられたのには、どういった秘密があったのでしょうか。

そこで今回は『人材育成とリーダーシップ』をテーマにご講演をいただくことに。

この素晴らしい講演内容を受けてここでは、私たちノーブルホームが感じた想い、目指すべき方向性を3回に分けてご紹介させていただきます。

 

第1回目は「組織が成長するチーム理念」について。

理念の共有で、組織全体の底上げを

原監督が大切にしているのはエースを中心としたチームづくりではなく、全ての選手が能力を伸ばして組織全体で底上げすること。そのためには全員で「理念」を共有することが重要だといいます。

実際に原監督は次のような明確な理念をメンバー全員に伝えることで、青学陸上部を強豪へと成長させてきました

【原監督が掲げるチーム理念】
1.箱根駅伝を通じて社会に役立つ人材育成
2.大学駅伝の勢力図を変え、業界のイメージアップ作り
3.駅伝を通じて青山学院の一体感を作る

ここで大切なのが、チーム理念は「自分たちだけが勝てばいい」というものではないということ。社会課題を解決できるチームを目指し、その結果として対価を得られるようにと考えられているそうです。

箱根駅伝では勝ち負けも大切ですが、社会に役立つ人材を育てること。そして子供たちの目標にされるような業界へ育てたいと語ってくださいました。

監督のお話を受けて:ノーブルホームの住まいづくりを通じた社会課題の解決

原監督がまず大切にしていると語ってくださったのが、チーム理念を明確に持つこと。単なる目標ではなく、その根底にある「スポーツを通じて、社会課題を解決したい」という強い想いが大変印象的でした。

原監督は各種媒体やX(旧Twitter)などでも「箱根駅伝を全国化すべきだ」と提唱されています。今は関東エリアの大学に出場権が限られている箱根駅伝を全国化することで、地域を活性化させ駅伝競技を盛り上げることにもつながるというのです。ここからも自身のチームのことだけを考えるのではなく、社会課題を解決したいのだという原監督の本質的な姿勢が見えてきます。

そして原監督の「スポーツを通じて、社会課題を解決したい」という想いは、ノーブルホームの「住まいづくりを通して、地域社会の発展や社員の幸せにつなげたい」という想いにも共通していると感じました。

これまでノーブルホームでは、デザイン性の高い住宅の提供でお客様に喜んでいただくのはもちろんのこと、分譲地開発による地域発展、子供たちへの野球体験提供による地域貢献などにも精力的に取り組んでまいりました。この先は茨城や関東に限らず、日本そして世界の豊かな未来を私たちの手で作っていきたいと考えています。

今回ノーブルホームは30周年を迎えるにあたって「暮らしをひらく」という新しいブランドミッションを定義しました。ここには「ひらく=開・拓・啓」という3つの意味、未来に向かってスタートを切り、明るい世界を切り拓くため、常に学ぶ姿勢をもって知識や思考を磨いていこうという想いが込められています。

この新しいブランドミッションを、社員から新入社員まですべてのメンバーでしっかりと共有すること。それによって住宅を建てるだけでなく、社会課題を解決できる会社として躍進していきたいと強く感じました。


ノーブルホーム 30周年記念式典 ゲスト講演 レポート
ゲスト:青山学院大学・陸上競技部 原晋監督
第1回 #01 組織が成長するチーム理念とは
第2回 #02 好循環を生み出す教育手法
第3回 #03 答えのない時代に必要なチャレンジ精神